本日、兼続(妻夫木聡)と石田光成(小栗旬)がはじめて出会った。2人のエピソードの最後、北斗七星をはさんで夜空に兼続と光成の顔が浮かんでいた。
北斗七星といえば、兼続と景勝(北極星)の象徴だったのではないか?
光成のシーンで北斗七星を登場させたのは不可解というより明らかに作劇上の間違いだった。
真田幸村の妹から姉に急きょ変更された長澤まさみ演じる初音が不可解だ。役柄とキャスティングがぜんぜんマッチしていない。
織田信長を訪問した上杉謙信の使節が織田家の庭先で土下座していた。上杉家と織田家の力関係を考えれば、使節団が庭先で土下座はないだろう。
まだ初陣も済んでいない13歳の兼続が織田信長とサシで会うなどありえない話だ。しかしドラマの主人公が主要登場人物と直接コミュニケーションをとるのはドラマの定石なので、このことを批判するのはやめておこう。それにしても羽柴秀吉(笹野高史)は、織田信長(吉川晃司)より4歳年下にまったく見えない。
本日のエピソードで、お船(常盤貴子)と兼続が会うシーンが不可解だった。お船は兼続のことを好きだからこのシーンのお船の芝居は理解できる。しかしお船から「(私が婿選びを行うことを)そなたはどう思うのじゃ」と質問されてから以降の兼続の態度が不可解だった。今までのやりとりからいけば「早く結婚して、じゃじゃ馬を治したほうがよろしゅうございます」くらいの発言があってもおかしくなかった。上杉重鎮の娘なので面と向ってそうとはいえないかもしれないが。しかしそれ以前に偽ラブレター事件を起こしているくらいだから、主人景勝がどう思うかを心配しなければならなかった。妻夫木兼続は「私にはそのようなことわかりません」と答えたが、妻夫木君はどう演技してよいものやら、この脚本にそうとう戸惑ったのではないか。今までのお船は、人の傷口に執拗に塩を塗りこむような発言ばかりが目立ち、兼続が女性として関心を抱くような人物に描かれてこなかった。
兼続はお船からお船の婿探しがはじまったことをきくが、そのことを景勝に報告しなかった。このことも不可解だ。このドラマ、上杉景勝はお船に恋心をいだくという設定だったが、設定がやりっ放し状態だ。
そして番組の最後に、兼続がなにげに馬に乗り、初陣をはたしていた。
前回のいくさで初陣をはたせなかったことをさんざんネタにしておきながら、なにげに初陣はないだろう。
謙信(阿部寛)が兼続に初陣を申し渡すシーンとか、景勝が早足で廊下を歩きながら、「兼続喜べ、親方様から初陣の許可がおりたぞ!」とか、泉沢久秀(東幹久)など上田衆が「兼続、良かったのう」とかみんなで喜びあうシーンを普通用意するだろう。作劇上非常に不可解だ。
『坂の上の雲』12月スタートの余波が影響しているのではないだろうか?撮影済みのエピソードが、だいぶカットされているような気がする。
この作品、どうやら女性脚本家が作風を支配しているようだ。なんかドラマが少女マンガタッチだ。兼続も謙信も信長も景勝も、目の中にお星様が輝いている。信長はダークサイドのお星様だが。女性の登場人物は誰もが芯のある人物として描かれているが、男性キャラは主人公の泣きキャラをはじめ、どれも甘っちょろい。女尊男卑だ。そして男性キャラは、人物のふくらませ方の詰めが甘い。
脚本の女性目線が少し鼻につきはじめた。


by tororogohan
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