小津安二郎の映画において娘を嫁がせるということはきわめて重要なモチーフで「晩春」、「麦秋」、「秋刀魚の味」等で繰り返し繰り返し登場する。いろんな役者が演じているが決定版は「晩春」の娘役が原節子、父親役が笠智衆の組み合わせだろう。
「晩春」は小津安二郎の傑作映画である。妻の先立たれた北鎌倉に住む老大学教授が、父親の世話をするものがいなくなるからと結婚を躊躇している娘を嫁にだすまでの話である。話に起伏らしい起伏もなく結婚するまでの日常をひたすら追いかけるだけの話である。
しかし結婚当日に花嫁姿の娘がたたみに手をついて父親にあいさつするという伝統的イメージのオリジナルはこの映画ではないだろうか。原節子が笠智衆に感謝のあいさつをするシーンはこの映画のラストで笠智衆が結婚式のあと家に帰り一人静かにリンゴの皮をむくシーンとともに白眉である。
日本映画史上に燦然と輝く名画である。しかしこの映画をリメイクするというような話は聞いたこともない。話が古風すぎて現代では成り立ちにくい話になってしまったところと、今の映画に比べて刺激が足りないところが問題なのだろう。
しかし小林真央が原節子役なら原作の婚期を逃した感はないが、ある意味オリジナルより上をいく感じが私はする。これは少し誉めすぎか?
小林真央の人気の秘密は今どき稀有な古風なイメージがあるところではないだろうか。
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2006/11/07 01:47
お疲れ様でございます
templeさん小林真央に相当の好感を持たれていますね..
その気持ちわからないでもないです.
彼女にはあらゆる可能性を試して欲しいと思っています.
2006/11/07 12:10
mudabanasiさん、こんにちは
このエントリーは小林真央が原節子より格上といいたいわけではありません。オールタイムの女優ランキングで、原節子か高峰秀子か吉永小百合か田中絹代かの雲の上の世界ですからね。
しかし小林真央の持ち味を自分なりに考えた場合「晩春」にはまる女優だと思いました。
2006/11/07 12:16
talkenさん、こんにちは
一晩たって自分のブログを読み直すと多少極端な例を出したなと思いました。
先ごろの早実の斉藤君人気もコアの部分は「彼氏にしたい」ではなく「息子にしたい」だったのではと思います。
小林真央ももちろん「お嫁さん候補」的な支持も大きいと思いますが「娘にしたい」人気も相当あるのではと思います。
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