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織田裕二「椿三十郎」興行大苦戦!

2007/12/14 23:50

 

黒澤明監督の「椿三十郎」をリメイクした、織田裕二の「椿三十郎」に関心はある。企画自体に賛否両論あるようだが、これをきっかけに若い人が黒澤作品に関心を持つとしたら、悪い話ではないだろう。

そう思う私であるが、織田版椿をみるために映画館に足を運ぶつもりは、さらさらない。

レンタル店にDVDが並び、新作マークがとれ、準新作マークがとれ、旧作扱いになったころ、おそらくみるだろう。

織田裕二主演、話題の黒澤リメイクということで、正月映画の台風の目として大いに期待された「椿三十郎」だったが、興行は期待を裏切り、大苦戦といっていい。公開1週目は、「ALWAYS 続・三3丁目の夕日」「恋空」「ベオウルフ/呪われし勇者」に続いての4位、2週目にあたる先週は伏兵「マリと子犬の物語」が初登場1位で、「椿三十郎」は早くも5位に順位を落とした。

興行上位のどの映画よりも、「椿三十郎」のほうが作品のクオリティは高い気がするが、集客力にパワーがない。現在1位の「マリと子犬の物語」は船越英一郎と松本明子が主演だ。織田裕二もさぞ、ショックだろう。当初の目標は、キムタク主演の「武士の一分」が打ち立てた50億円だったらしいが、ちょっと厳しくなってきたのではないか。

ではなぜ、織田版「椿三十郎」は、予想に反し大苦戦なのか?

おそらくマーケティングに失敗したのだ。

製作者は、織田裕二ファンの若年層と黒澤ファンの多い中年層以上をつなぎ合わせ、大ヒットを目論んだんだろうが、どっちつかずになってしまったのだ。

若年層は織田裕二への期待は高いが、時代劇にあまり関心がない。三船三十郎が脳裏に焼きついている中年層以上には、織田三十郎があまりに子どもじみて見える。

「もうすぐ四十郎です」というセリフが「椿三十郎」にある。主人公は30代後半に設定されている。三船敏郎はこの映画のさい42歳だった。織田裕二も40歳、実年齢上問題ない。だが三船三十郎と織田三十郎とでは、10歳近い年齢差を感じる。織田三十郎はメイクでも前髪をたらし、余計に子どもじみて見える。

映画の導入部に三十郎が若侍たちに「なかなか聞き分けがいいな。よしいい子だ」というセリフがある。三船がビシッと決めたこのセリフを織田三十郎がいうと「お前も似たようなもんだろう」と心の中で思わず言い返したくなる。

私自身、織田裕二が主演したドラマには好きなものがあり、決して嫌いな俳優ではない。15年くらい前から、うまい俳優だなと思っている。もう少し年をとれば味のある三十郎を演じそうな予感すらする。

だが三船三十郎は、あまりに巨大だ。三船三十郎のイメージはあまりに鮮烈なのだ。

中年層以上にある程度納得感の得られる三十郎となると、渡辺謙、「白い巨塔」の唐沢寿明、野心ある浪人風情が似合いそうな佐藤浩市あたりか。真田広之中井貴一も好きな俳優だが、三十郎のイメージではない。

ただし観客動員力は今現在、これらの俳優より織田裕二のほうがあるはずだ。ジレンマだ。だが私自身が映画館にいってみようという気になるとしたら渡辺謙唐沢寿明佐藤浩市あたりになる。

渡辺謙がベストだったのではないか。「椿三十郎」は角川映画だ。謙さんは角川映画「天と地と」を白血病で途中降板しており、角川映画と因縁浅からぬ関係だ。それだけでも話題性は十分だった。そして何よりも、往年の国際俳優三船敏郎に対抗できるとすれば、渡辺謙が現在最右翼だろう。


とはいうものの、「椿三十郎」が「恋空」や「マリと子犬の物語」に後塵を拝すというのは、やはりおかしい。このままジリ貧で順位を落としていくとも思えない。若年層には、口コミ等で作品のよさが伝わり、多少盛り返すことを期待する。

ただし中年層以上は映画館に足を運ばないだろうなあ。映画の宣伝をみても、セリフの一語一句をすべて覚えている。いく必要がないという気になってしまう。渡辺謙だったら映画館に行くんだけどなあ。

織田裕二でも、どうせリメイクするなら、アクションシーンがふんだんにある「用心棒」のほうが、まだみてみようという気になったなあ。きっと「用心棒」のほうが、だましがきいたはすだ。

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コメント(4)

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2007/12/14 19:33

Commented by django86 さん

こんばんは。

三十郎役、私なら渡辺謙真田広之であれば 観に行きましたネ。織田裕二
では観たくないです。でも最後の決闘シーンどうなるのかは興味深々です。

ドラマも映画もリメイク流行ですネ

 
 

2007/12/14 20:20

Commented by temple さん

django86さん、こんにちは

ブログですので、好き放題書いています。(笑)

リメイク「椿三十郎」は、最後の決闘だけは、オリジナルと違うらしいですね。しかも評判も悪くないようです。ネタバレ関連を読んでないので、具体的にどういうものかは知らないのですが。来年の夏ごろ、レンタルDVDでみる予定です。(笑)

リメイク自体は悪いことではないと思います。しかし「ホー、だったら観てみようか」というものをつくってほしいですね。

 
 

2007/12/15 09:53

Commented by おっと近松屋 さん

そうや思います。

いこか行くまいか、考えてます。

黒沢版の傑作イメージ壊されとうないし。

 
 

2007/12/15 12:00

Commented by temple さん

おっと近松やさん、こんにちは

ここだけは、黒澤版に勝っているウリがよくわからないところがありますね。今度はカラー映画ということくらいしか、思い浮かばないですね。

織田三十郎の髪型がものすごく嫌いですね。時代劇は「たそがれ清兵衛」以降、リアル風が当世のトレンドですが、織田三十郎のあの髪型は、興ざめの極致ですね。

「椿三十郎」がヒットするためには「たそがれ清兵衛」以降の山田洋次三部作とか「壬生義士伝」とか「蝉しぐれ」をみた人に劇場に足を運んでもらわなければならないにもかかわらず、織田三十郎の髪型をみる限り、そういう仕上がりになってない予感がします。

 
 
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