<< 2007年09月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

レッド・ツェッペリン再結成、いちおう歓迎

2007/09/13 13:57

 

1969年10月に発売された「レッド・ツェッペリンⅡ」はビートルズの「アビーロード」を蹴落とし、英米で共に1位に輝いた。アルバムの発表時期が重なっていたため起こったことでもあるが、象徴的な出来事としてたいへん有名なエピソードだった。ちなみに「アビー・ロード」を抜いて1位になったという伝説はキング・クリムゾンのデビュー・アルバム「キング・クリムゾンの宮殿」にもあった。昔からロックファンをやっている人なら聞いたことがあるだろう。だがキング・クリムゾンのほうにそういう事実はないらしい。

ジミー・ペイジは「3大ギタリスト」と呼ばれていた。ほかの2人はエリック・クラプトンジェフ・ベックだ。偶然か必然か3人ともヤードバーズ出身者だった。エリック・クラプトンは「3大ギタリスト」とは別に「ギターの神様」とも呼ばれていた。ジミヘンはすでに死んでいたが「3大ギタリスト」や「ギターの神様」よりさらに上に位置しているという感覚が当時のロックファンの中にはあった。

しかし70年代、日本での人気は圧倒的にジミー・ペイジだった。ギブソン・レスポールを腰のあたりで弾くその姿はとにかくかっこよかった。

しかしツェッペリンが解散したあたりから、ジミー・ペイジは日本で下手なギタリストの象徴のように言われはじめた。そしてほぼ同じタイミングでドラマーのジョン・ボーナムはどんどん神格化されていった。

「結局ツェッペリン・サウンドを支えていたのはジョン・ボーナムだった」みたいな言われ方は今にいたるも続いている。

ジョン・ボーナムは間違いなくロック史上最強のドラマーだと思う。だがそれでもレッド・ツェッペリンの最重要メンバーはジミー・ペイジだったと思う。

レッド・ツェッペリンのアルバム・セールスはマイケル・ジャクソンの倍の規模なのだという。エルビス・プレスリー、ビートルズに次いで3位らしい。まったくといっていいほどヒット曲をもたないツェッペリンのアルバムがそれほどまでに売れているというのは意外な気もするし、世間はよくわかっているという気もする。ちなみに有名な「天国への階段」はシングルカットされていない。

ツェッペリンのアルバムは中学生の時分、全部そろえた。全作馴染み深いが、一番好きな作品はとなると自分でもよくわからない。それぞれの作品がまったく違う個性をもっているため比較が困難だ。ケルト風の音楽、英国のトラディショナル、中東風の音楽等ツェッペリンの音楽はワールド・ワイドで実に幅広かった。Ⅱから7枚目の「プレゼンス」までの6枚はどれも大好きだ。その中で特に好きな作品となると「プレゼンス」と5枚目の「聖なる館」か。うーん、「Ⅲ」と「フィジカル・グラフィティ」も捨てがたい。世間的に評価が高いのは「天国への階段」や「ロックン・ロール」が入っている4枚目とか「Ⅱ」とかファースト・アルバムあたりか。

プレゼンス」1曲目の「アキレス・ラスト・スタンド」はハード・ロック、ヘヴィー・メタルの頂点に位置するパフォーマンスだろう。

80年代以降、ヘヴィ・メタルというジャンルが脚光を浴びたが、ガンズ・アンド・ローゼズにしろメタリカにしろ最良のヘヴィメタバンドも結局のところツェッペリンの足元にも及ばなかった。ツェッペリンのセールスがマイケル・ジャクソンより上というのは80年代、90年代もコンスタントにアルバムが売れ続けたということだろう。時が経つにしたがって、ツェッペリンは逆に評価をどんどん高めていった。

レッド・ツェッペリンが19年ぶりに再結成するという。いちおう歓迎だ。しかし死んだジョン・ボーナムの穴はいかんともしがたい。

ジミー・ペイジは1944年生まれなので御年63歳だ。期待しすぎるのはよそう。

1994年にジミー・ペイジロバート・プラントがコンビを組んで「ノー・クオーター」というアルバムを発表した。ツェッペリン・ナンバーのセルフ・カバー集だったがツェッペリンのエスニックな音楽性を強調した作品だった。この作品を発表したさい、プロモーションで来日し、久米宏の「ニュース・ステーション」に出演した。そして何と番組内で「天国への階段」を演奏した。この曲はツェッペリンの最高傑作とされるが、解散後、ほとんど演奏されることがなかった。「ニュース・ステーション」での演奏はものすごくレアなものだった。

 YouTube 「ニュース・ステーション」における「天国への階段」ライブ 

カテゴリ: エンタメ  > 音楽    フォルダ: 音楽

コメント(9)  |  トラックバック(1)

 
 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://temple.iza.ne.jp/blog/trackback/298492

コメント(9)

コメントを書く場合はログインしてください。

 

2007/09/13 23:46

Commented by JB さん

今晩は
レッド・ツェッペリンはリアルタイムで体験した最も
好きなバンドでした。
しかし、残念なことに「フィジカル・グラフィティ」
を最後に興味がバッハ、ワーグナー、ブラームス等
所謂クラシック音楽に移ってしまい「プレゼンス」は
体験していません。残念!

最も好きな曲は「Since I've Been Loving You」。
「天国への階段」はレッド・ツェッペリンにしては
受け狙い的な感じがして嫌いではないが複雑な気分です。

最盛期のジミー・ペイジは最高にかっこよかった。
おかげでレスポールモデル買って持っています。
今では埃を被っています。

 
 

2007/09/14 00:20

Commented by temple さん

小林次郎 さん、お久しぶりです。

私より少し上の世代とお見受けしました。

私も高校時代はロックを聴きつつも、当時新作だったカルロス・クライバーのブラームス4番とかグールドの遺作となったゴールドベルグ変奏曲に熱狂していました。クライバーのブラームス4番はツェッペリンのSince I've Been Loving Youに相通じるものを私は感じますね。熱狂の短調の旋律つながりですね。クライバーの4番はツェッペリン並みにヴォリュームを上げて聴きましたね。

Ⅳは、「天国への階段」は好きですが、「ロックンロール」の凄さを最近感じます。シンプルなんですが完璧な曲ですね。ちょっとオフビート気味のジョン・ボーナムのドラムは彼の最高のパフォーマンスの1つですね。

Since I've Been Loving Youは私も彼らのナンバーの中でもっとも好きな曲です。

滅茶苦茶ヴォリュームを上げて聴いていましたが、後半信じられないくらい盛り上がる曲ですね。実際涙をしたことすらありましたね。「天国への階段」は完成度の高い名曲ですが涙は流れませんからね。

 
 

2007/09/14 05:32

Commented by hastuyama さん

zepで一最初に聞いた曲は「グッドタイムス・バッドタイムス」、一番好きな曲は、「天国への階段」、アルバムは「聖なる館」、一番最初のギターのコピーは「ブラックドック」なのですが、Ⅴ以降は私的には終わった感じでした。
彼のライブは、海賊番含めていくつか聞きましたが、少なくともスタジオミュージシャンと思います。
プラントにしても、ボーナムにしても、ライブ向けの布陣でしたがね~
ペイジはフレーズのアイディアは良かったと思うのですがね~。
ちなみに、アルバムはteleの使用が多いようです。
ペイジ=レスポールのイメージなのですけどね。

個人的趣味ですが、クラプトンは、ブラインドフェイスまででしょうか。
不思議とベックは、未だにエキサイティングです。
ブロウ・バイ・ブロウのスキャター・ブレインは、苦労しているのが聞こえたのですが、最近のライブではすごいスムーズです。(横浜アリーナ)
もっとも、ベックはライブ版はあらが目立つという事で販売しておりません。

 
 

2007/09/14 16:34

Commented by temple さん

hatuyamaさん、こんにちは

ジミー・ペイジ下手くそ伝説の主な原因は海賊版ライブでしょうね。

音楽ファンはライブでもレコードと同じ演奏を期待するのですが、ツェッペリンはスタジオ録音とはかなり違うスタイルで演奏するんですよね。

「ロックン・ロール」も「狂熱のライブ」とオリジナルとでは別の曲のようですからね。

97年に「BBCライブ」が発売されましたが、これはなかなか安定した演奏ぶりでしたね。

クラプトンは99年のベスト盤まではもってますね。このアルバム用の新曲にしてアルバム1曲目の「ブルーアイズブルー」は絶品です。超名曲だと思います。クラプトンで一番好きなのはデレク・アンド・ドミノスの「いとしのレイラ」です。「若きウェルテルの悩み」を音楽にしたような切ないラブ・ソング集ですね。デュアン・オールマンとの伸びやかな掛け合いも絶品でした。

ジェフ・ベック人気が最近復活していることは知っていました。

「ブロウ・バイ・ブロウ」は最近そのとおりに呼ばれますが元々日本では「ギター殺人者の凱旋」でしたね。凄いタイトルでした。

 
 

2007/09/14 17:33

Commented by hastuyama さん

To templeさん
こんにちは
雑談になってしまいますがご容赦を。
世間では、福田だ、麻生だのと騒いでおりますが。
>ジミー・ペイジ下手くそ伝説の主な原因は海賊版ライブでしょうね。
その評価を確定させた一つが、「カルフォルニア・ライブ」でしょうか。
体調・気分の乗りとかの影響もあって、ライブの多少の出来不出来は仕方が無いとは思いますが。
その意味では、安定しておりましたね・・・下のほうで。
>音楽ファンはライブでもレコードと同じ演奏を期待するのですが、ツェッペリンは(以下省略)

それはいえてますね~。
ライブの楽しみの一つが、編曲・アレンジですので、結構それを期待する人も多いのではないでしょうか。
(特にパープルなどは、イントラからしてクラシック?てな具合で何の曲をやっているのかが、本番が始まらないとわかりません)

>97年に「BBCライブ」が発売されましたが、これはなかなか安定した演奏ぶりでしたね。
10年前ですか。情報ありがとうございます。

>クラプトンは99年のベスト盤まではもってますね。このアルバム用の新曲にしてアルバム1曲目の「ブルーアイズブルー」は絶品です。超名曲だと思います。クラプトンで一番好きなのはデレク・アンド・ドミノスの「いとしのレイラ」です。(以下省略)
あの曲は、いいですね~。私的には歌が終わって、ピアノから始まる後半が特に好きです。特にオールマンのスライドが絡まってくるところが良いですね。
そのお陰(?)で、バンドではオールマンの「ジェシカ」などもコピーさせて頂きました。
>ジェフ・ベック人気が最近復活していることは知っていました。
>「ブロウ・バイ・ブロウ」は最近そのとおりに呼ばれますが元々日本では「ギター殺人者の凱旋」でしたね。凄いタイトルでした。
今考えてみれば、日本語になってないですね~。
ミッシェル・ポレナルフ等もすごかったですね~
日本語訳「休日」が、邦題では何故か「愛の休日」・・・意味不明です(笑)
日本のリネームは、創意工夫の嵐でしたよね(笑)

 
 

2007/09/14 17:39

Commented by 清水満 さん

初めまして。レッドツェペリンに反応しました。ニュースステーションのライブ、いいですね。以前、ロパート・プラントがソロ活動で来日したとき観にいきましたが、レッド…はR・プラントかなとも…とも思いました。再結成といえば、パープルの時、勇んで駆けつけたけど、結構、ショック。ツェッペリンは不滅でいて欲しいものです。だから、来日したら、絶対にいきますが。

 
 

2007/09/14 19:35

Commented by hastuyama さん

To 清水満さん
>初めまして。レッドツェペリンに反応しました。ニュースステーションのライブ、いいですね。以前、ロパート・プラントがソロ活動で来日したとき観にいきましたが、レッド…はR・プラントかなとも…とも思いました。再結成といえば、パープルの時、勇んで駆けつけたけど、結構、ショック。ツェッペリンは不滅でいて欲しいものです。だから、来日したら、絶対にいきますが。

始めまして~
かなり幅広い音楽性の中で判断するのは難しいですね。
個人的な感想なのですが、パープルの時は、ロードと一緒にギターのブラックモアが要ではないでしょうか。
ペイジに関しては、何とも言えませんが。
日本のときの賠償をまだ払っているようですので。
パープル自体が、ケルト音楽、古典的なクラッシックを基盤にする以上はね。

 
 

2007/09/14 23:18

Commented by temple さん

清水満さん、こんばんは

コメントありがとうございます。

ツェッペリンの現役時代はジミー・ペイジのワンマン・バンドのような言われ方をしていましたが、解散後はジョン・ボーナムばかりが脚光を浴び続けたという印象をもっています。しかしインタビューなんかを読んでいますと、ツェッペリンの作曲はロバート・プラントがかなりイニシアティブを握っていたようですね。

私がはじめて聴いたツェッペリン・ナンバーはおそらく「移民の歌」だったと思います。小学生のころ、4つ上の中学生のいとこの兄さんの家で聴かされました。小学生にとってロバート・プラントの「アアアー、ア、アアアー、ア」の奇声は多少コミカルに聴こえましたが「世の中にこんな音楽があるのか!」と衝撃を受けたことを思い出しました。

ロバート・プラントは、ハニー・ドリッパーの「シー・オブ・ラブ」なんかも懐かしいですね。「I'll remember~」からはじまりました。80年代テレビCMにも使われてましたね。


パープルの再結成ライブはダメでしたか。その情報は知りませんでした。現役時代、彼らのライブ・パフォーマンスは凄かったんですけどね。

「スモーク・オン・ザ・ウォーター」とか「ハイウェイ・スター」なんかオリジナル・バージョンより武道館のライブ・バーションのほうが凄いくらいでしたよね。

私もツェッペリン来日公演が実現すれば間違いなく見に行きたいと思います。

 
 

2007/09/14 23:41

Commented by temple さん

hatuyamaさん、こんばんは

私は政治もののエントリーも立ち上げますが、自分では音楽や映画を語る方が好きです。政治に関しても自分とリアルに直接かかわっているというより、どこかドラマ感覚で楽しんでいるところがありますね。

オールマン・ブラザーズの「ジェシカ」をコピーされていましたか!この曲今でもテレビの旅番組なんかでよくかかりますよね。フィルモア・イースト・ライブの頃とはガラリと印象が異なるナンバーですよね。

hatuyamaさんは、アルディメオラとかリー・リトナーとかラリー・カールトンなんかもかなり聴いたりコピーされているのではとご推察します。

 
 
トラックバック(1)

2010/10/01 15:50

レッド・ツェッペリン 2 [まい・ふぇいばりっと・あるばむ]

 

NO.00121 レッド・ツェッペリン2枚目のオリジナル・アルバム『Ⅱ』(1969年) 全人類必聴の“歴史的名盤”です。 衝撃のデビューから僅か1年後に、あのファースト・アルバムをも凌ぐ歴史的名盤…