昨日もっとも印象的だったテレビ番組は、小沢秘書逮捕事件関連でも『龍馬伝』第3回でもなかった。もっとも感銘を受けたのは、日テレの『スポーツうるぐす』だった。江川卓氏がキャスターをつとめているこの番組で、小林繁氏の追悼特集が行われた。
「空白の一日」の感覚は、若い世代にいくら説明しても理解できないだろう。この時代にすでに物心があった人にしかわからない。思えば当時、プロ野球(特に巨人)に対する注目度・関心度は、今とは天と地ほども違った。日本は終身雇用制の時代で、トレードに対する感覚も今とは違った。とにかくものすごく注目を浴びた事件だった。この事件当時、江川卓は国民的悪党だった。
小林繁さんの阪神入団会見はかっこよかった。そしてさらにかっこよかったのは、阪神に入団した年、22勝を上げ、最多勝利投手になったことだった。巨人からはなんと8勝も上げた。
引退は早かった。31歳で13勝を上げた年にさっさと引退してしまった。
私が一番よくプロ野球をみた時代に小林さんはTBSでスポーツキャスターをつとめていた。(当時はプロ野球関連ニュースをハシゴ見していた)そういえば、『JNNスポーツチャンネル』の出光ケイは今何をやっているのだ???『筑紫哲也のニュース23』の初代スポーツキャスターも小林さんだった。
私は当時小林繁に対し、「もてるんだろうなあ」「裏でバンバン遊んでるんだろうなあ」と思いながらテレビをみていた。(笑)
2007年の黄桜のCMは凄かった。私はCM好きだが、歴史に残る名CMだと思った。日本にとどまらず、世界のCM史に残るべき名CMだろう。昨日『うるぐす』は、CMに使われなかった黄桜映像をオンエアした。小林さんの発言内容、表情のすべてが素晴らしかった。小林さんの人格が素晴らしかった。ただしCMやVTRが名作だったのは、小林さんが人格者だったからではない。時代に翻弄されたスターの、今なお風化しきれない生々しさを映像が写し取っていたからだ。何かものすごくイマジネーションの広がるVTRだった。この事件に巻き込まれなければ、小林繁はもっと長く現役生活を送ったにちがいない。そんなこともふと考えた。
小林さんが日ハムの二軍投手コーチをやっていたというのは知らなかった。ようするにそれほど関心はなかった。しかしいざ亡くなってしまうと、ものすごく残念な感じがする。小林繁さんのご冥福をお祈りいたします。
http://www.tudou.com/programs/view/kI08jEbKPn0/ (中国の動画サイトで発見)


by tororogohan
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