今年度の当初予算は、88兆円だった。そのさい発行された赤字国債は33兆円だった。
赤字国債といえばここのところずっと44兆円という数字が一人歩きしている。44兆円は別に間違ってはいない。しかし44兆円という数字は88兆円(当初予算)+14兆円(補正予算)=102兆円の結果、発行されたものだった。なお補正予算14兆円は100%赤字国債ではなく、この時は11兆円の赤字国債が発行された。(残りは埋蔵金ほか)
麻生政権は88兆円の当初予算を組んだ。そのさい33兆円の赤字国債を発行した。鳩山政権の概算要求は95兆円だった。これを92兆円におさめ、赤字国債は50兆円発行するとか、なんとか自民党が発行した44兆円以下におさめたいとかいっている。これはもうインチキレトリックだろう。当初予算で麻生政権が発行した国債は33兆円なのだから、現在作業を行っている当初予算における国債発行額は当然33兆円がベースになるべきだ。こんなこと当たり前だろう。当たり前なのにメディアはまったくそのことを指摘しない。
88兆円の予算に対し33兆円の赤字国債は、借金率38%だ。ところが92兆円に対し44兆円ならそれは48%に達する。しかしそもそも不況の影響で、税収は40兆円
を切るだろうといわれている。
とりあえず税収を40兆円と仮定した場合、92兆円の当初予算を組むためには52兆円が不足する。これを赤字国債と埋蔵金と特別会計の組み換えでひねり出すことになる。特別会計の見直しは当然行われるべきだろう。しかし法改正が必要で、来年度予算で対応するのはきわめて困難とされる。埋蔵金はあったが、すでに麻生政権が補正で手をつけた。もはやほとんど残っていないといわれる。来年度の当初予算を92兆円とした場合、50兆円前後の国債発行は避けられないだろう。92兆円に対し50兆円の赤字国債が発行された場合、借金構成比はなんと54%に達する!当初予算で借金率50%以上というのは、モラルハザードだろう。
民主党政権は解散がなければ今後4年間続き、しかも予算水ぶくれ最大の元凶である子ども手当てを来年度は26000円に増額し、その額を恒常的に支給するといっている。さすがの日本国国債も「新政権は狂っている!統治能力なし!」と国際市場に烙印を押され、来年早々暴落の可能性が出てくるのではないのか?金利が一気に上昇するのではないか?
麻生政権当初予算における借金率は38%だった。鳩山政権の当初予算が昨年より4兆円増額の92兆円になるというのなら、同じ借金率(38%)を当てはめ国債発行額を35兆円に抑えるというのが筋だろう。
概算要求水ぶくれ最大の元凶は子ども手当てだ。私は子ども手当ての考え方を否定しない。しかし財政状況を考えれば、13000円を8000円に減額するとか所得制限を行うというのは、当たり前ではないか?
民主党のマニフェストが予定通り実行されて、赤字国債の発行額が昨年並というのは100%絶対ありえない。必ず辻褄があわなくなり、民主党は批判される。民主党の課題は、どこで嘘をつくか、どこで約束破りを行うか、どこで約束を破れば、支持率下降を最小限におさめられるかということだろう。
その点、鳩山氏は嘘や約束破りが得意だ。いや得意ではない。すぐにばれて批判されているわけだから、「得意」でなく、ただの「嘘の常習者」「約束破りの常習者」だ。普天間に関しても、テレビカメラの前で「名護市長選挙の結果を待つ」と発言したかと思えば、ほんの2~3日後にまたまたテレビカメラの前で「名護市長選を待つなどとひと言も言っていない」などという。この人はすべてが場当たり的、その場を取り繕うことしか考えない。
民主党は国民のためになる約束破りではなく、組織防衛に動くだろう。国民生活はそっちのけ、民主党の傷を最小限に抑えるための約束破りを選択するだろう。そして国民生活はさらに悪化することだろう。
麻生政権の赤字国債発行を猛批判する鳩山氏(当初予算における麻生政権の国債発行額は33兆円。この動画を見るかぎり、鳩山政権の国債発行額は33兆円以下なのだろう)


by tororogohan
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