私は基本的に紅白擁護派だった。しかし去年の紅白はいろいろうんざりさせられた。最もうんざりしたのは例のOZMA騒動とNHKのその後の対応だが、布施明の「イマジン」にもうんざりさせられた。
OZMAに関してはパフォーマンス自体はかなりレベルの高いエンターティメントに仕上がっていたと思うが、紅白にはふさわしくなかったと思う。TPOの問題である。しかしこのこと以上にNHKの事後対応に腹がたった。
話を「イマジン」にもどす。私は布施明は嫌いではない。むしろ好きである。一昨年の仮面ライダーテーマ曲「少年よ」はその年の紅白のベストパフォーマンスの一つだったとすら思う。
しかし昨年末の「イマジン」には怒りすらこみ上げてきた。布施明に対してではなく、NHKに対してである。
そもそもなぜ「イマジン」なのかが全く意味不明だった。
昨年のトリノオリンピックでもオノ・ヨーコをゲストに呼び、ピーター・ガブリエルがこの曲を歌った。この時もなぜイタリアに何のゆかりもないジョンレノンの曲が歌われるのか理解できなかった。
今回のNHKはさらにそれを二番煎じである。しかもNHKは得意げにお決まりの世界の貧しい子供たちや戦争の映像をバックに流した。「どうだ、感動するだろう」とNHKは鼻高々だったのだろう。
しかし貧困であったり、無惨であったのはその映像の世界よりもNHKのイマジン(想像力)だと私は思った。
昔、どんくさいおじさんがカラオケ屋で「では最後に~」などといいながら谷村新二の「昴」をよく歌ったものだ。本人だけはまわりが感動するだろうと得意げなのだが、まわりはいつも辟易とさせられたものだ。
「イマジン」の安っぽさ、陳腐さはうんざりするほどその感じなのである。
NHKは貧困な精神と貧困な手法で「平和」を安売りしたがる。その切り口はプロ市民とだいたい同じである。そのせいで普遍的価値観であるはずの「平和」をNHKが唱えるとイデオロギーの悪臭がプンプンしてくる。
最近の紅白はNHKのこのイデオロギー臭にうんざりさせられる。
余計なことをしないで歌番組に徹しろといいたい。


by tororogohan
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